買い物をする時、電子決済を使う方も多いのではないでしょうか?そうしたなか、地域で使う独自の「デジタル通貨」が全国で増え続けています。地元に根付くその理由を取材しました。
■200以上のスポット…ユーザは7000人超
今、地域限定で使える独自のデジタル通貨「まちのコイン」が、全国で急増。大手が運用する電子決済とは一線を画す“クセになる仕掛け”がありました。
番組は、古都・鎌倉に向かいました。
鎌倉在住の「みわきょー」さんは、地域限定通貨「まちのコイン」のヘビーユーザーです。
「みわきょー」さん:「『鎌倉で新しいポイントが始まるらしいよ』って言われて、ちょっとはやりにのってみました」
「まちのコイン」は、仕組みがちょっと変わっているのです。
「地域のためになる行動」や「お店の手助け」をするとコインがもらえ、そのコインは地元の飲食店や商店で使うことができます。
まちのもったいないマーケットでは、着なくなった子ども服が300コイン。規格外の野菜が100コインから交換可能です。
それだけではなく、お金で買えない体験ができるのも特徴です。
鎌倉の「まちのコイン」は「クルッポ」。現在、200を超えるスポットで使え、7000人を超えるユーザが利用しています。
■地域限定通貨…その狙いは?
「みわきょー」さんは、コイン集めに向かうため何やら準備。手にしたのは、ラッピングされた袋です。
訪れたのは、鎌倉の歴史などが学べる蔵書室です。袋の正体は「みわきょー」さんが働くコーヒー店のドリップパック。ここは「差し入れ」をすると100クルッポもらえるスポットなのです。
鈴木章夫室長:「言葉でしか返せなかったものが、気持ちを乗せて返すことができるので、すごく良いですね」
クルッポの導入で、客が増えただけでなく、差し入れがきっかけで、新たなコミュニティーが生まれているのです。
続いて向かったのは、十割りそばの店。ここで昼食かと思いきや、こちらの店は、窓ふきをお手伝いすると1000クルッポももらえるお得なスポット。
かなりの大盤振る舞いに見えますが…。
SLOVE・和田麻里奈さん:「結構、重労働なので、しっかり差し上げたいなと。お店側は、特に原資があるわけではないので、クルッポさんのほうから提供して頂いたポイントを使っている」
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